お金の節約が上手くいくようになり貯金が増えていくと、お金を使うこと自体に罪悪感を持つという新たな悩みに直面します。
今回は「支出にマイルールを持つ」という方法で、節約とお金を使う楽しみを両立することができるという話をご紹介します。
目次
値段にはバラつきがある
街中でよくみかけるコーヒーチェーン。店内はオシャレ、素敵な音楽が流れ、美味しいコーヒーを堪能することができます。では、コーヒー1杯の値段はどこも同じでしょうか?
こちらはTwitterで有名なコーヒーチェーンの「コーヒー1杯の価格メモ」です。
ベローチェの190円とルノアールの580円とでは、約3倍の値段の差があります。さらにチェーン店ではなく、ホテルのラウンジでコーヒーを飲めば1500円もします。ベローチェの7倍です。
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もちろんその値段には、ホテルの場所代やサービス代、長年作り上げたブランド代が含まれていますので、適正な値段には違いありません。
支出のマイルール
先に上限を決めておく
値段に大きなバラつきがあるので、その商品を購入しようか、サービスを使おうか否かの判断がとても難しくなります。
そこで、私は「コーヒー代は700円まで」とあらかじめ決めています。
700円あれば、コメダ珈琲ならベーシックなコメダブレンドコーヒー(¥480)だけでなく、容量が1.5倍のたっぷりサイズ(¥580)まで利用できます。逆に¥700で収まるお店が近場になければ、コーヒーはあきらめて自宅に着くまでガマンするようにします。
先に決めておくことで、サービスを利用するか否かをすぐに判断できるようになります。
上限と回数を決めれば調整が楽
外食であれば、1回¥1500と決めておく。それならラーメン・うんどん・中華やファミレスは大丈夫。でも、うなぎやビュッフェスタイルのお店はパスとすぐに決められます。
外食の回数も月に何回かをざっくり決めて置けば、「先週はあまり外食をしていないので、今週は奮発してうなぎを食べに行こう」と調整もできます。
お金を使うことは罪ではない
資産が増えると生じる悩み
それ自体はとてもよいことなのですが、そのプロセスが上手に回り出すと、お金を使うこと自体に罪悪感を持つようになるんですね。特に家計管理ができるようになり、資産が予定どおり増えだした初期のタイミングで生じる悩みです。
お金を使うことが苦痛になります。
この悩みが生まれると、せっかくの外食も楽しめない、とても息苦しい生活が始まります。
せっかく会社の同期に誘われて焼肉に行ったのに、「あぁ付き合いで5千円も使ってしまった」と後ろめたい気持ちになり家に帰る。これは今振り返っても、本当にもったいないことをしたと思います。
未来も今も両方大切
友人と焼肉に行ったのなら、その瞬間を存分に楽しむ。その分、次の週の外食を控えて調整をする。
支出のマイルールがあれば、突発の出来事あっても「あとで調整ができる」という気持ちになれますので、突発の出来事も落ち着いて対応することができます。
過去に戻れたら、自分にそうアドバイスしたいですね。
マイルールなど言うと、少し面倒に聞こえるかもしれませんが、一度自分の中で決めてさえしまえば、毎回迷う必要がなくなるので難しくはないです。逆にサービスを使う・使わないの判断がすぐにできるので、楽になりますよ。
自分を束縛するルールというより、判断を楽にしてくれる価値基準のようなものですね。
まとめ
いくらまでなら払えるかの上限を先に決めて置く「支出のマイルール」をご紹介しました。
節約だけの生活は何も楽しくありません。お金は適切に使うもの。節約とお金を使う楽しみの両立が大事です。まずは利用頻度の高いサービス(私ならコーヒーチェーンの利用)の上限を決めてみてはいかがでしょうか?