メルカリでモヤモヤすることの一つが「いいね」がついても「売れない」ことです。
「いいね」と「売れるタイミング」は関係がないようにみえるのですが、少し分析すると、ちゃんとつながっています。詳しく解説していきます。
「いいね」がついても売れるとは限らない
メルカリに出品した商品は、商品を閲覧した方から「いいね」がつきます。ただ、この「いいね」がくせ者でして・・。
まったく「いいね」が無くても売れる商品もあれば、「いいね」が30を超えても売れないときも。メルカリ出品者からすると、結構モヤモヤする機能です。
「いいねの数」と「売れる速さ」の関係を図で可視化する
2軸のマトリクスでまとめる
「いいねの数」と「売れる速さ」の関係は、単純は比例関係ではありません。
「いいねの数」の多いと少ない、「売れる速さ」の速いと遅い。この2軸でマトリクスにすると実は理解しやすくなります。図でまとめると以下のようになります。
この図のとおり、「いいねの数」と「売れる速さ」の関係は、4つのゾーンから成り立ちます。
【Aゾーン】有名・人気商品爆売れエリア
概要
「いいねの数」が多く、出品後すぐにコメントが入る商品がこのエリアになります。スポットライト浴びまくり、必ず売れる大人気商品です。
該当するアイテム
iPhone本体、一眼レフカメラ、ニンテンドースイッチ、プレイステーションの本体などです。
特徴
誰もが知っている有名な商品ばかりです。とくにかく注目度が高いので、出品して1分後にはコメントが付くこともザラです。商品にブランド力があり、市場ニーズもある。最強のゾーンと言えます。
【Bゾーン】地味でも売れる・ご指名エリア
概要
「いいねの数」は少なくても、すぐに売れる商品が該当します。購入する対象がすでに決まっていて、メルカリに出品されたら「はい、購入」というモノです。
該当するアイテム
カメラの備品(レンズ、メンテナンス品)、ペットのおやつ、カバン、ブランドの皿などです。
特徴
Aゾーンに比べ、少しマニアックの商品になるので検索する人が少なく、「いいねの数」は少ないです。ただ、どのアイテムも「欲しい人には必ずささるアイテム」が多いので、サクっと購入されます。
また、このエリアの特徴として、値引き交渉がほとんど発生しません。サクっと売れて、サクっとGOOD評価をしてもらえる。メッセージのやりとも少なくドライな玄人な取引が多い印象です。
【Cゾーン】商品はいいが難ありエリア
概要
出品者がいちばんモヤモヤするゾーンです。「いいねの数」が多いので、売れるかも!と期待しているのに、なかなか売れずに残ります。
該当するアイテム
家具、季節モノの家電です。
特徴
Aゾーンと同様に「いいねの数」と閲覧数は凄いのですが、なぜか売れない。そして、やっとコメントが来たと思ったら、理不尽な値引き依頼でイラっとくる。「いいね」の機能で一番イライラ、モヤモヤするのがこのゾーンです。
【Dゾーン】見向きもされない、絶望エリア
概要
「いいねの数」もなく、閲覧もされず、全く売れない。出品したまま再出品もされずに放置されるのがこのエリアです。
該当するアイテム
ノーブランドの服、マイナーな食器、低価格のカバン、靴などです。
特徴
出品しても、まったく反応が来ません。そもそも誰も見にきません。「いいね」もつかないので、出品をあきらめてゴミ箱に入れるか、そのまま放置するか、絶望の選択が迫られます。
どうすれば売れるのか?ゾーン別戦略
「いいねの数」と「売れる速さ」の2軸でまとめると、必ずしも「いいねが多い」=「速く売れる」とは限らないことがわかりました。では、どう売っていけばいいか?
ゾーン毎に異なる戦略で対応する必要があります。
【Aゾーン】有名・人気商品爆売れエリア
このゾーンの商品は強いニーズがあるので、出品者のやることは一つです。
商品検索で、同じ商品がいくらで出品されているかを確認し、安く出品しないよう気を付けてください。また、人気エリアで閲覧数も多いので、「お値引きしてください」メッセージが来ますが、値引きしなくてOK。
値下げ交渉を断るフレーズは以下の記事からコピペして使ってください。
【Bゾーン】地味でも売れる・ご指名エリア
カメラのレンズなど、「わかる人にはわかる」モノが多いエリアです。地味に売れるので「いいねの数」に惑わされて出品を取り消したり、値下げをしないように注意してください。
【Cゾーン】商品はいいが難ありエリア
このゾーンの商品の目的は、CゾーンからAゾーンにもっていくこと。商品自体の魅力はあるものの、購入には至っていないので、出品ページに何か問題があるケースが多いです。
売れない出品商品でよくある問題は、以下のとおりです。
- 商品の紹介文が何も書いていない
- 商品を紹介する写真が1枚しかない
- 価格が異常に高い
- 出品者の評価がゼロ
商品の魅力を活かすために、まずは出品ページを更新してみてください。
【Dゾーン】見向きもされない、絶望エリア
商品の魅力には限界があるので、Aゾーンへの移動は不可能。どうにかして、DゾーンからBゾーンにもっていきたいことろです。
このDゾーンは、検索自体がされておらず、見てももらえていないので、
- 再出品する
- 商品の紹介文を増やす
- 値段を他の出品者と同等レベルに落とす
などして、見てもらう可能性を少しでもアップさせましょう。
ゾーン別戦略まとめ
まとめると以下のようになります。
ゾーン | 戦略 |
---|---|
Aゾーン:有名・人気商品爆売れエリア | 値下げ不要。強気でいくべし |
Bゾーン:地味でも売れる・ご指名エリア | 値下げ不要。長期戦覚悟で挑むべし |
Cゾーン:商品はいいが難ありエリア | 出品ページの文書・写真を改善する。値下げはそのあと |
Dゾーン:見向きもされない、絶望エリア | 再出品する。それでもダメなら値下げやむなし |
値下げを検討必要がある商品は、「Cゾーン」と「Dゾーン」の商品のみです。
さらに、「Cゾーン」の商品も、出品ページの内容を充実されることが先です。値下げはそのあとでOKです。
「いいね」に期待しすぎないこと
出品した商品に「いいね」がつくとテンションがあがります。自分の商品が他人に認めてもらえたような気がして、嬉しいものです。
ただ、図でまとめたとおり、必ずしも「いいねが多い」=「速く売れる」とは限りません。
毎日メルカリアプリで「いいねの数」をチェックしても意味がありません。自分でコントロールできない「いいねの数」に期待をしすぎず、自分でコントロールできる出品ページの改善や、再出品に注力した方が効果は大きいです。
まとめ
メルカリの「いいねの数」と「売れる速さ」の関係を図でまとめ、4つのゾーンに分けて特徴と対策をご紹介しました。
「いいねの数」と「売れる速さ」の4つのパターンさえ事前に把握しておけば、不必要に値下げすることもなくなります。
「いいね」の情報を上手に分析して、適切な価格設定でしっかり稼いでいきましょう!