なぜモノを買っても幸せになれないのか?快楽順応の罠と逃げる方法

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モノ買っても買っても幸せになれない。それ、ヘドニック・トレッドミルです。

過去の買い物に後悔ばかり

今年から断捨離を始めました(断捨離)。

過去に買い込んで使っていないモノを一つ一つ処分していますが、断捨離をしながら、いつも思うことがあります。

「なぜ、こんなにも無駄遣いをしてしまったのか?」

そのときは「最高の買い物だぜ!」と判断しているはずなのに、なぜか時間が経つと後悔に変わる。この記事では、誰もが陥るこの人間の行動心理についてメカニズムと対策をご紹介したいと思います。

買い物で得た「幸せ」は長くは続きません

幸せになれない理由、「快楽順応」という罠

「住めば都」という言葉ある通り、人の適応力・順応力はとても高いです。

モノを購入したときの幸福度が長く続かない理由も、この順応力、簡単に言えば「慣れ」と「飽き」です。

自分の脳で考えたことなのに、自分の心は後悔を感じる。不思議な現象だと思い、いろいろ調べていたら、この現象にはしっかり名前がついていることがわかりました。

快楽順応とは

モノを買っても買っても幸せになれない。快楽を追い求めても幸せになれないこの現象は「快楽順応」と言います。英語では「Hedonic treadmill(ヘドニック・トレッドミル)」と表記されます。

https://positivepsychology.com/

「トレッドミル」は「ルームランナー」のことです。トレッドミルのように走り続けても、結局はゴールできない。幸せにたどり着けない。残酷な事実です。

快楽順応の仕組み

この仕組みはとてもシンプルです。

  1. あれが欲しいという欲が生まれる
  2. 手に入れるために努力する
  3. 手に入れた。うれしいという幸せが生まれる
  4. 手に入れた時の幸せに順応してしまう
  5. もっと欲しいという欲が生まれる
  6. 1.に戻る

とてもシンプル。簡単。そして、この状態はまさに今の自分です。

快楽順応に陥る理由

この「快楽順応」ですが、誰もが陥る罠だと思います。

就職して給与がもらえるようになると、少し高い革靴や時計を買ってみたくなります。

仕事が忙しくなり、給与が増えると今の状態にはもう慣れてしまい、もっと欲が出てくる。「これだけ残業やっているんだ!」「これだけ稼いでいるんだ!」と叫び、自分へのご褒美でまだ手に入れていない何かを探す、買う。

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気付けば、生活水準がどんどん上がる。スーツ、かばん、時計、車、マンション・・。刺激になれると刺激を感じなくなるように、もっといい生活を、そのためにはもっとお金をと欲するようになる。

そして飽きる。

快楽順応は誰もが陥る罠。生活水準を上げても幸福度は急増しません

快楽順応から逃れるには

① 他人からどう見られたいかを捨てる

昔買い込んだものをたくさん断捨離で処分してきましたが、気づいたことは「これは本当に自分が欲しいものではないのでは?」ということ。

捨てたモノの多くは、以下のような理由で購入したモノでした。

  • 他人からどう見られるかを意識して購入したモノ
  • 他人と比較して購入したモノ
  • 自分の収入レベルに合わせて買いなおしたモノ
  • 残業のストレス発散で購入したモノ

自分が欲しいモノではなくて、他人からよく見られたいために購入したモノなので、捨てても何も困ることはありませんでした。

高級腕時計のコレクション?スマホで正確な時刻はわかります。こんなものにお金を使っていたのか、そのために仕事をしていたのかと思うと、残念でしかありません。

② 自分軸で判断する

他人からの視線を捨てる。見栄を捨てる。頭ではわかっていますが、なかなかできないのも事実。そこで、何か新しいモノを買う時は自分にひとつだけ質問するようにしています。

「それは本当に自分の生活に必要なのモノですか?」

生活する上で本当に必要なモノって、実は少ないんですよね。本当に生活の質が上がるモノなら買うべきですし、そういうモノは買って後悔することはまずないです。

快楽順応から逃れるためには、他人軸でなく自分軸で判断すること

まとめ

モノを買っても買っても幸せになれない。快楽を追い求めても幸せになれない「快楽順応」をご紹介しました。

summarize

  • 幸せになれない理由は快楽順応に陥っているから
  • 刺激になれると「もっともっと」が加速
  • 「それは本当に自分に必要なのか?」自分軸で確認すること

本当に欲しいものではなく、なんとなくでお金を使い、無駄に仕事で疲れることは不幸でしかありません。

快楽順応(ヘドニック・ドレッドミル)という罠から逃げるために、「それは本当に自分に必要なの?」と自分に問う習慣を付けようと思います。

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