マンション広告は「イメージ第一」です。そのイメージに騙されてはいけません。しっかり裏を確認して納得のいくマンションを選びましょう。
目次
マンション広告は豪華デコ盛り
新築マンションのサイトにアクセスすると、キラキラした広告が目に入ります。マンションの建設予定地には光の柱が立ち、世界が変わるようなキャッチコピーが踊っています。マンションを購入することで手に入る「夢の新生活」がイメージできるよう様々な工夫がされています。
マンションは高い買い物ですので、テンションが上がる工夫はありがたいことです。ただし、気を付けなければいけないことがあります。
マンション広告の裏を確認することです。
購入後に「イメージと違うじゃん」となることは絶対に避けなければいけません。今日はマンション広告の裏を読んでいきたいと思います。
マンション広告の裏にある事実
キャッチーな広告に踊らされて後悔しないよう、広告イメージと現実とのギャップが特に起きやすいポイントを3つまとめました。
- 「アクセス、駅徒歩〇分」
- 「周辺環境」
- 「エリア」
広告の裏①「アクセス、駅徒歩〇分」
マンションを選ぶ重要な要素の一つが、駅までのアクセス性です。
利便性に直結する「徒歩〇分」は資産価値にも影響する重要な要素になります。実は、不動産の広告は「実際に歩いてかかった時間」ではなく、「1分=80メートル」というルールで表記されています。ですので、広告と現実との以下のズレが起きます。
「駅の改札からの距離」のため、反対側のホームの場合、表記より時間がかかる。
地下鉄など、駅の構造によってはプラス数分かかる場合もあります。
「マンション入り口までの時間」で表記されているため、自宅に着くまでは表記より時間がかかる。
特に大規模マンションの場合、敷地の入り口から自分の部屋までに時間がかかる場合が多いです。当然その分だけ、マンション広告の表示よりも時間がかかります。
「途中の道の勾配は考慮していない」ため、坂道の場合は時間がかかる。
「1分=80メートル」というルールで単純計算しているだけですので、平坦な道ではなく坂道の可能性もあります。
広告イメージとのギャップを埋めるには、マンションから駅までのルートを実際に歩くしかありません。できれば昼・夜・平日・休日の複数回行くことをおすすめします。
広告の裏②「周辺環境」
マンションの立地は変えようがないですが、立地に関する情報を全部メリットがあるかのような書き方をします。例えば、
広告の表 | 「大通りに面していて便利」 |
広告の裏 | 「車の騒音や排気ガスがきつく、窓が開けられない」 |
広告の表 | 「商店が近くて買い物に便利」 |
広告の裏 | 「夜遅くまで人通りがあり、うるさい」 |
広告の表 | 「小学校が近くて通学も安心」 |
広告の裏 | 「キッズルームが小学生のたまり場になり、休日の朝からうるさい」 |
同じ環境でも人によって感じ方は違います。事実と意見をごちゃ混ぜにすることなく、自分の目で確認しにいきましょう。
広告の裏③「エリア」
マンションのイメージを少しでも良いものになるようアピールしてきます。立地もイメージがいいように、「六本木」「銀座」「新宿」などのワードや、駅とマンションを無理やり一枚の写真にまとめたりします。このマンションのエリア広告にも裏があります。
記載されている地名は、決して最寄り駅ではない場合が多いです。
このエリアの名称は、最寄り駅ではなく、「こんな素敵な場所に住めますよ」というイメージを売っているのです。歩るけない距離ではないが、まぁ歩きでは行かないよねという場合もよくあります。イメージなのか、事実なのかを一つ一つ確認していきましょう。
ギャップを埋めるには自分の目で確認する
マンション広告にはウソは書いていません。ただ、少し脚色したり盛ったりしています。そのズレが納得できる範囲なのか、「イメージと違うじゃん」と怒る範囲なのか人によって異なります。
イメージとのギャップを埋めるには、自分の目で見る・確認するしかありません。
マンションが建設中であっても、駅からマンションまで歩いてみたり、マンション周辺環境を昼と夜に見に行くことはできます。少し手間かもしれませんが、人生で最大の買い物をするわけですから、そこは時間をかけてもよいと思います。
住環境の確認の仕方は以下の記事にまとめました。よろしければご覧ください。
まとめ
マンション広告は「イメージ第一」です。その広告の「裏」の内容をご紹介しました。
イメージとのズレが起きやすいポイントは「駅までのアクセス」「周辺環境」「エリア」です。マンション広告だけを見て購入を決めることはせず、必ず自分で見て事実を確認することをおすすめします。
さぁ、素敵な物件に会いに行きましょう!
ノウハウはこちら:中古マンション購入ノウハウ集