住宅を購入したら生命保険を見直すべし。減額できるチャンスです

ついつい忘れてしまうのが生命保険の見直しです。住宅を購入したのなら保険内容を見直して減額できないか確認しましょう。

住宅の購入は生命保険を見直すチャンス

生命保険を減額できる

生命保険は、加入する際は時間をかけて検討をするのに、一度加入したら内容を更新せずに放置しがちです。結婚や出産などのイベントでの見直しは必要ですが、実は住宅を購入した際も見直す必要があります。

住宅を購入したのだから守るものが増えて、生命保険の金額が増えてしまうようなイメージがありますが、実は逆です。住宅を購入すると、生命保険の減額が可能です。そのからくりをご紹介します。

団体信用生命保険とは？

住宅を購入すると、今加入している生命保険とは別に「団体信用生命保険」というものに加入します。住宅ローンを組む方はほぼ全員が入ると思います。

団体信用生命保険とは、住宅ローンの支払い中に、住宅ローンを支払う人（例えば旦那さん）が死亡した場合に、生命保険会社が住宅ローンの残りを代わりに支払うというもの。

全国信用保証協会連合会、団体信用生命保険とは

この「団体信用生命保険」のメリットは、大黒柱の旦那さんに不幸があった場合、住宅ローンがゼロになります。このため、残されたご家族が来月から住宅ローンが払えずにいきなり追い出される、なんてことがなくなります。

団体信用生命保険と加入済みの保険のつながりは？

一見すると、この団体信用生命保険の「サービスをする側」は、私たちの代わりに住宅ローンを払ってくれるので損だけをしているように思えますが、実は、この保険の保険料は、ローンを借りる側が「住宅ローンの金利」という形で払っているものです。

つまり、自分が死亡したときの保証を「団体信用生命保険」に保険料として支払っているので、それ以外で加入している生命保険で同様の死亡時の保証をたくさん入れていたら二重に支払うことになります。ここが無駄！

ですので、住宅を購入したタイミングでの生命保険の見直しと保険料の減額を検討すべきなのです。

必要保証額の減額が可能

団体信用生命保険のおかげで、万が一、住宅ローンを支払う人が亡くなっても、住宅ローンの残金がなくなりますので、家賃というとても大きな出費を心配する必要がなくなります。これはとても大きいことです。

単純計算ですが、毎月10万円の家賃を30年支払うとなると、10万円×12か月×30年＝3600万円の保証額を減額することができます。当然、マンション管理費・修繕積立金・固定資産税・水道光熱費などのランニングコストは必要ですが、それでも「家賃」という最も出費の大きい項目の一つがなくなることは家計への負担軽減は大きいです。

団体信用生命保険で住宅ローンの残金をカバーできますので、「残された家族が生活していくために必要なお金」を再度計算をし、従来入っていた生命保険の契約を減額する側で見直しをしましょう。

住宅購入は一大イベント

住宅購入は人生でもっとも大きな買い物です。ライフスタイルが文字通り変わりますので、住宅購入の契約手続きに、引っ越しに、学校の手続きに、住宅ローン減税にと、やることが大量にあります。

生命保険の見直しはやならくても日々の生活で困ることがないので、ついつい忘れがちです。ただ、生命保険は固定費ですので、一度見直しさえすれば、その後もずっと出費を抑えることができます。固定費の削減は節約に効果大です。

新居に引っ越し後、ある程度落ち着いてからでもいいと思いますが、生命保険の見直しもお忘れなく。

まとめ

住宅の購入が生命保険を減額できるチャンスであることをご紹介しました。

せっかく団体信用生命保険に入ったのなら、その保険を使わない手はありません。引っ越し後にぜひ今加入している生命保険の見直しを行ってみてください。