最近YouTubeなどで「貯金をしなくてもいい」と主張する有名人がたくさんいます。当然、鵜吞みにしてはダメです。貯金しましょう。
目次
ネット記事の「キャッチー」なタイトル
家の近所のお寿司屋さんで行列に並んでいた時の話です。
「貯金なんてしなくてもいい」という話題で盛り上がっている若者グループがいて、「投資の熱意が高いのか、偉いなぁ」と思っていたら、単純にお金は全部使い切るという話になっており、驚きました。
話題になっていたyahooの記事を読みにいきましたが、その記事の狙いは、「消費・投資・浪費を分ける意識をしましょう」という話だったのですが、なぜこうも誤解をするのか少し考えてみました。
「貯金をしない」と「貯金ができない」は全く違う
話を分析するに、複数の「ズレ」が生じていることに気付きました。
- 経済的独立を得ている状態か・否か
- 「貯金」と「投資」のどちらの話か
- 記事のタイトルしか見ない
ズレ① 経済的独立を得ている状態か・否か
「貯金をしなくてもいい」と主張するその方は、大半が有名人です。有名人のような年収がとても高い方と、自分の状態を同一視せずに冷静に判断するべきです。
「貯金をしない」と「貯金ができない」は全く違う状態です
彼らは「貯金をしない」のではなく「貯金をする必要がない」状態なのです。
毎月確実に必要十分な収入が継続して得られる状態であり、お金以外にも住む場所であったり、人的なつながりであったり、目に見えない十分すぎるものを手に入れており、「貯金をしなくてもいい状態」になっています。
「貯金ができない」状態を大昔に卒業し、経済的独立を得ている状態だから言える意見です。「貯金をしない」と「貯金ができない」は天と地ほどの違いがあります。
ズレ② 「貯金」と「投資」のどちらの話か
「貯金をしなくてもいい」という話は、「貯金(銀行預金)ではなく投資をしよう」というものが大半です。これは正しいです。
20年以上年収が上がっていない日本という国では、これ以上年収が上がることも、経済が発展することも、当然利子が上がることもないでしょう。このまま加速度的に衰退・崩壊していくだけです。
多少のリスクをとっても世界に投資をする。世界のお金の流れに自分のお金を組み込む。日本という衰退国家で銀行口座に放置するより正しい判断です。
肝心の「投資の話」が抜けた状態で情報を受け取る人がいるのかと驚いてしまいました。
ズレ③ 記事のタイトルしか見ない
ネットの記事のタイトルは刺激的・キャッチーであるほど人の目を惹きます。
それでもタイトルだけ見て、「貯金なんてしなくていいんだ」「あの有名人が言っているのだから俺も貯金なんてしないぜ」と誤解するのは、正直浅はかとしか思えません。
大量のコンテンツが一瞬で消費される世界ですが、自分の目で見て、判断するスキルが本当に大切なんだと寿司屋で実感しました。
最低でも3か月生活できる貯金を
転職などの退職は「自己都合による退職」になります。その場合、申請から3か月は失業給付金が支払われません。その間、退職金や貯金などで生活していかなければなりません。
また、給付金は会社からもらっていた給与よりも少なくなることが多いです。今まで通りの生活が保障される金額ではありません。
自分のいまの生活に必要な生活費はいくらなのか一度計算しておきましょう。
まとめ
「貯金をしなくてもいい」というのは誤解であることをご紹介しました。
- キャッチーなネットタイトルだけで判断してはダメ
- 「貯金(銀行預金)ではなく投資をしよう」が正しい内容
- 最低でも3か月生活できる貯金を
「貯金をしない」という選択肢は、確実に継続した十分な収入があり、お金の流れを自分で理解しコントロールできる人のみが主張できる選択肢です。SNSの発展で情報が増えるにつれて刺激的な味付けをする記事が増えています。ポジショントークにはだまされないようにしていきたいですね。
無理しない節約をしよう
このブログでは無理をしない節約の仕方をご紹介しています。食費などのを切り詰めると心が死にます。効率のよい、無理をしない節約が一番長続きをします。皆さんのお役に立てれば幸せです。