「楽しい」はかけた金額に比例しない|オンライン飲み会で感じたコミュニティの大切さ

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大学の友人とオンライン飲み会を実施しました。一言で、楽しかった。

お金をかけていないのに楽しいと思えるこの感覚。懐かしいで終わらせず、なぜ最近この「楽しい」を得る機会がないのか、どうすれば増やせるのかを考えます。

貧乏でも手に入れていた「楽しい」という幸福

Point
お金はなくても友人と過ごす時間は最高に楽しかった

多くの方が経験すると思いますが、大学時代はお金がなくて苦労しました。ただ、お金はなくても時間はあるので、代替手段を探すなど、知恵と工夫(?)で乗り越えました。

課題対策
本を読みたい市営の図書館に行く
読む・借りる
身体を動かしたい市営プールに通う
自転車で街中を散歩する
友人たちと集まりたい友人宅で飲み会
快適な空間で勉強したい冷暖房完備の
研究室に引きこもる

お金がなくても代わりの手段を見つけることで、やりたいこと自体をあきらめることはなかったです。

そして今でも思い出すのですが、授業が終わった後に、安いお肉を買って、友人の家に集まり、ホットプレートで焼いて食べる。これがめちゃくちゃ楽しかったです。

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一人3000円もあれば十分。食べ終わったらゲームして、語り合って、でも眠気には勝てず一人また一人とお眠になり、気づいたら朝。いい思い出です。

お金がなくても手段はある。そして「楽しい」は手に入る

社会人でお金は増えた。楽しいは増えたか?

Point
社会人になり自由に使えるお金は増えたが、楽しいは減った

高級腕時計、スポーツカー、外食、ブランドバッグにオーダーメイドのスーツ。欲しいと思ったものは、ためらいなく購入してきました。

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購入すればテンションはあがります。スーツを着れば「ビシッ」として、姿勢までよくなった気がしました。ですが、学生時代の「楽しい」は手に入りませんでした。

お金をかければ「いいもの」は手に入るが、そこに昔の「楽しい」はない

学生時代と社会人で何が違うのか

学生時代の「楽しい」が、経済力のついた社会人でなぜ得られないのか、3つの仮説で検証してみます。

学生時代と社会人の違い
  1. 仮説 1:年を取り感情が弱くなった
  2. 仮説 2:昔は良かったの懐古厨になった
  3. 仮説 3:コミュニティに属しているか否か

仮説 1:年を取り感情が弱くなった

年齢を重ねると感情は弱くなります。「前頭葉の萎縮」は40代ごろからはじまり、何を見てもおもしろくないし感動しなくなるといわれます。

ですが、先日のオンライン飲み会は素直に楽しかったです。

楽しいと思える感覚はまだ残っていると思います(そう思いたいという願望も入っていますが・・)。よってNO。

仮説 2:昔は良かったの懐古厨になった

昔の友人との飲み会なので、「懐かしい話」が話題の中心かと思ったのですが、まったくそんなことはなく、最近ハマっていること・新しく始めた趣味など、初めて聞くような話題ばかりでした。

大学時代が良かったという懐古の話もゼロ。昔話に花を咲かせたから「楽しい」と感じたわけではないですね。NOです。

仮説 3:コミュニティに属しているか否か

価値観の近いコミュニティ(大学時代の友人)に属しており、その中で「楽しい」を共有できたから。

YES。これが正解だと思います。安心できるコミュニティの中で、自己完結しない「楽しい」の共有、これが学生時代にあって社会人にない要素です。

「楽しい」はコミュニティのメンバと共有することで増幅する

軽く見てたコミュニティと再構築に向けて

あって当然と思っていたコミュニティ

Point
恵まれた環境を自分の実力だと勘違いした致命的な判断ミス

オンライン飲み会の後、真っ暗になったパソコンの画面を見つめながら、自分はどこで勘違いをしたのか、自問自答していました。

小・中・高・大学・大学院と「仲良しメンバ」は自然と出来上がり、楽しいいつものメンツは必ず存在するものでした。特に進学し専門分野が細分化されるにつれ、似たような好み・学歴・環境の人間が全国から集まるので、よりコミュニティは作りやすかったです。

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社会人になると「会社」や「家族」という新たな、そして強固な「枠」ができ、それ以外のコミュニティの形成は自然と進むものではありません。何もしなければどんどん薄くなっていきます。

私はその違いに気付くことができませんでした。あって当然だと思っていたコミュニティは社会人になった今、影も形もなくなってしまいました。

社会人でも会社や家族以外のコミュニティは自然とできる、という大きな勘違い

コミュニティの再構築に向けて

「会社」や「家族」以外のコミュニティをどう構築していくか。似た価値観を持つ安心できるコミュニティの形成に向けて、できることを少しずつ進めようと思います。

失ったコミュニティを再構築する
  1. 趣味のSNS発信
  2. オンライン/オフライン飲み会の実施
  3. LINEアルバムの作成

① 趣味のSNS発信

趣味で続けている散歩やジョギングをSNSにアップし、ゆるいつながりをつくります。

いきなり地域のクラブに参加する、ジョギング仲間にリアルで会うなどはしなくても、まずは同じジョギング好きなメンバとSNS上でゆるくつながろうと思います。

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② オンライン/オフライン飲み会の実施

大学の友人とのオンライン飲み会は勢いで開催したのですが、みなさんに楽しんでもらえました。

義務感なしに本当に会いたい人だけいいので、オンライン/オフライン飲み会を自ら主催します。まずは自分が動きます。

③ LINEアルバムの作成

画像データの断捨離として、学生時代の写真をLINEの共有アルバムにアップしたのですが、とても好評でした。

LINE公式:アルバムのつくり方

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デジタルデータを断捨離|モノよりデータの方が処分は大変です

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その当時はデジタルデータの共有はとても大変で、USBメモリを直接渡したりしていました。昔から私は飲み会の写真担当(?)だったので、データは沢山保有しています。LINEアルバムにアップすることで、ゆるいつながりの再構築を促進します。

「人脈大好きおじさん」に注意
人脈をアピールしてくるおじさんがよくいますが、そうならないよう注意が必要ですね。価値観の押し付け・一方的な繋がりつくりはNG。
手段と目的を履き違えないよう気を付けます。

ゆっくりと、ゆるく、コミュニティの再構築を目指す

まとめ

大学の友人とオンライン飲み会を実施し、「楽しい」はかけた金額に比例しないことを再認識しました。

summarize

  • お金をかけなくても「楽しい」は手に入る
  • 「楽しい」は友人と共有することで増幅する
  • 「楽しい」はコミュニティの中で最大化される
  • 家族・会社以外のコミュニティの再構築を進める

  • 資産はたくさんあります。仕事をしなくても生きていけます。でも「楽しい」はありません。それでは悲しすぎます。似た価値観を持つコミュニティの中で「楽しい」が共有され増幅するのなら、コミュニティの再構築は、生涯をかけて行う価値のあるアクションだと考えます。

    ゆっくりと、ゆるく、「楽しい」を共有できるメンバを見つけていきます。

    by あきちゃんぬ.

    ▶ リンク:心の余裕を手に入れる