ついに「その時」が見えてきました。スマートフォンのカメラが一眼カメラの性能を超えます。残念ながら一眼カメラは時代遅れ。終了です。
目次
スマホカメラの成長は止まらない
大好きだった一眼レフカメラの断捨離を進めています。
休日になるとカメラ片手に山奥の滝を撮影しにいったりしていた私ですが、ここ数年、スマートフォンのカメラで十分なのでは?との思いが日に日に強くなりました。
そして、寂しい思いをしながらも、すべての一眼レフカメラのアイテムを断捨離する決断をしました。
そんな中、衝撃的なニュースが入ってきました。ついにスマートフォンのカメラ性能が一眼カメラを超える時が来ました。
スマホの画質は2024年に一眼カメラ超え
ソニーグループは2022年5月27日、同社 イメージング&センシング・ソリューション(I&SS)分野の事業説明会を開催しました。同社によれば、「19年ごろは、スマホはバッテリー・ディスプレー・カメラの3要素が進化していくといわれていた。他の2つが技術的に飽和しているのに対して、カメラにはまだ進化の期待がある」とのこと。
さらに、そのスマートフォンのカメラの性能ですが、以下ように予測されています。
「ここ数年以内に、静止画では一眼カメラの画質を超えると見ている」
スマホの画質は2024年に一眼カメラ超え、ソニーGが見通し示す
この発言と同時に示された資料から、以下のことが言えます。
スマートフォンのあんな小さいレンズで、どうやってゴツイ一眼カメラを超えるのか?と単純に疑問でしたが、そこはカメラのマルチ化とAIによる画像処理で乗り越えるみたいですね。すごい。
一眼カメラが負けるX-dayは2024年。負けます。
よく言われたスマホカメラの弱み
少し昔を振り返ります。
大昔のガラケーに付いていたカメラは、「それっぽい写真が撮れればOK」というレベルでした。画像も荒く、色もちょっと変。せっかくの旅行先の風景を撮影するものとしては不十分でした。
ガラケーのカメラと一眼レフカメラを比較する発想自体がなかったと思います。
スマートフォンになってからはカメラは毎年劇的に進化。そこから少しずつ私の中でも、「一眼レフカメラでなくても良くない?」という思いが強くなっていきました。
そこで、スマホカメラの弱みとしてよく指摘されていた以下の項目を思い返してみます。
- 画素数
- 手ブレ補正
- 背景ぼかし
- 夜間性能
- 広角化
① 画素数
ものすごい乱暴な表現ですが、画素数が良ければ綺麗な写真を撮影することができます。画素数は単純に印刷可能な用紙のサイズを表しているもの、と思えばわかりやすいです。
2001年の時点では11万画素モデルが発売され、300万画素から500万画素、800万画素へと進化を遂げて、2009年には1000万画素モデルにまで進化しています。
2003年5月には100万画素のカメラを搭載した「D505i」が登場したときは衝撃的でした。
2009年10月に発表された「SH003」では、ついにデジカメと変わらない1200万画素のカメラが出ました。
② 手ブレ補正
昔のガラケーはたしかにブレブレでした。5枚に1枚はぶれてる・・。ここ最近「手ブレ」なんて言葉すら聞かないですね。
③ 背景ぼかし
画素数が1000万画素に到達するくらいの時代によく言われた弱みです。一眼カメラにしかできないワザだと。
最近のスマートフォンは、カメラを複数搭載する「カメラのマルチ化」と画像処理技術と搭載し、一眼レフカメラよりも綺麗なぼかし写真を撮影することができます。
「画像処理で作ったぼかしは人工的だ。偽物だ」という意見が一部ありますが、正直賛同できません。雰囲気のある写真ができれば、私はその過程の技術的差異は重要ではない(正直どうでもいい)と思います。
④ 夜間性能
これも2020年頃のスマートフォンから問題なくなった印象です。
カメラのマルチ化で、夜間向けカメラを確保でき性能がUPしています。ギャラクシーも「超広角カメラ+夜も明るい広角カメラ+望遠カメラ」の3眼カメラですね。
▶ リンク:galaxy-s22
⑤ 広角化
これも最近のiPhoneのカメラで十分です。スマホ用のクリップみたいな広角レンズを付けるやり方もありますしね。
振り返ると、どれもこれも当初は「一眼レフカメラでしかできない!スマートフォンのカメラでは実現できないんだ!」と言われていた機能ですが、一つ一つスマートフォンのカメラが追い付いてきていますね。
一眼カメラがまだ優位な点
ラストは構造の違いの優位性
夜間の性能も追いついた。背景ぼかしも「それっぽい」写真は作れる。
残る優位な機能は、望遠性能だけです。
物理的なレンズの機構で違いの出る望遠の要素は、まだまだ一眼レフカメラが勝ると思います。でも言い換えると、それだけです。望遠の性能を必要としない日常生活でサクっと写真を撮るならスマートフォンで必要十分です。
超ニッチな存在に
それでも一眼レフカメラが必要なケースが何かと言えば、雲海に囲まれたお城を撮影するなど、「奇跡の一枚」みたいな風景を狙う場合でしょうか。
言い換えれば、一眼レフカメラは、そんな超ニッチな市場でのみ生きる化石みたいな存在になると思います。
私はiPhoneのカメラで十分派です。一眼レフカメラは大好きなアイテムでしたが、卒業です。写真が好きなことに変わりはありません。カメラは断捨離しますが、写真への思いは不変です。
まとめ
スマートフォンのカメラの性能が、一眼カメラを超える日が2024年に予想されるという内容をご紹介しました。
一眼カメラでしかできないと言われていた様々な技術を、スマートフォンのカメラが乗り越えてきた歴史を振り返り、ついに一眼カメラを超えるのかと感慨深いものを感じます。
日常の風景を撮影する程度なので、私はiPhoneのカメラで十分。一眼レフカメラは大好きでしたが、執着はせずに次にいきます。一眼カメラよ、ありがとう。さよならバイバイ。